【3.7/5.0】セレクション ルセンド セサル ルセンド A 2016

ちょっと変わった香りのするワインですね。

 

ニッキのような甘い香り、古いタンスのような香り、トマトのような青臭さ。若干ピーマンな香りです。非常に特殊に思える香りがします。飲むとブドウの甘さと香りが混ざりなんともいえない不思議な感覚に陥ります。酸は程よく、タンニンもちょうどいい。ほんの少しのキュっとした苦みがまた次の一杯を飲みたくなるように作られていると感じます。

 

うーん。これはとても上級者向けな感じですね。これを旨いという人はなかなかの通かなと思います。正直、これはなんとも評価のしづらいワインです。開けたてなので時間がたつとまた違った表情を見せてくれるかもしれません。

 

とりあえずこの段階では3.4です。

 

1日後

香りはずいぶんと落ち着いてきました。王道を思わせるようなダークチェリーの甘さや酸、軽いミントのようなニュアンスが良い感じにまとまっています。どことなく爽やかで湖のほとりで遅い朝の光を浴びるようなイメージが出てきました。

 

飲むと実直な味わいとともにエレガントさも含むような複雑感があります。香りの印象とブドウのうまみを凝縮したような味わいが美味しいです。アフターも長く、変に舌の上で転がすよりはスッと飲んだ方が美味しいですね。3.7です。