さて、新年2発目のワインですね。ホースパワーとなります。こちらなんと定価で3万円のワインです。いやー、買うのにドキドキしましたよ。でも、新年だしね。ちょっとくらいならね?いいよね?ってノリで買いました。
ホースパワーはググれば色んなところで販売されていますが「飲めばワインの向き合い方が変わる」という評価をされているほどです。どんなワインなのでしょうか?気になります。
香りはもう笑っちゃうくらいパワフルです。いや、今まで色んなの飲んできたつもりですが、どれよりもパワフルです。独特な赤土っぽさ、薬膳のようなニュアンス、言い方悪いけど堆肥とか虫の死骸なニュアンスもあります。
果実感は渋いだけのプルーンって印象です。いや、もうインパクトが凄すぎて、どうしようかってレベルです。
飲むと香りの印象そのままですが、何よりも苦い、苦いです。飲みこんだ後30秒くらい苦い印象がずっと残っています。え?この苦さ何?タンニンが強烈だから?いや、違うと思う、じゃあ何?インクの苦い部分だけ切り取ったような苦さです。
いや、これはスゴイ。紹介してくれた方がいまして、すぐ飲むのではなく2,3日かけて飲む。なんなら抜栓してすぐ放置でもいい。くらいのこと言われたんですよね。
この状態で得点をつけたいところですが、今まで飲んだワインとは比べ物にならなさ過ぎて評価つけようがないです。メチャクチャ高いとも思えるし、メチャクチャ低くしても怒られないと思う。
ただ、このワインを私が表現するとすれば「命そのもの」と評します。そんなワインです。
1日後
さて、衝撃の初日の抜栓から1日経ちました。どうなっていますでしょうか?
香りはもうね。すごいですね。直前に3.8評価のアルモニウムを飲んでたのですが格が違いすぎます。幕下と大関か横綱くらい違います。初日に感じた香りよりもグリーン感が出てきています。虫の死骸とか堆肥とかのニュアンスもありますが和らいでいる印象です。スギの香りというかそんなニュアンスは初日にも感じていましたが、より感じやすくなり、厚みというか複雑さがわかりやすくなってきました。
ちなみに初日に感じた苦みですが、感じます。でも初日ほどではないです。多分、もっと日をまたがないとダメですね。明日でも明後日でもとれるかどうかのレベルです。でも、これは凄いワインであることは今回でわかりました。
結論としては人生で1,2を争うレベルのワインだと思います。今後の期待感も込めてですが。現時点では4.7です。このワインの味わいは生涯忘れることはないと思います。下手すれば、もっと上がります。
2日後
いや、このあたりになると香りブンブン丸がすっごく落ち着いてきましたね。まあ、普通のワインから比べるとブンブン丸なのですが。ピーマンのようなニュアンスが前面に出てきましたね。あとはローストしたナッツとかそのあたりでしょうか。いわゆるエレガントさも出てきまして、ビックリしております。
改めて思うのはこのうま味の厚みとでもいいますか、狂暴ですね。ベースが非常に練り上げられているというか力強過ぎるといいますか、そこは変わらないんですけどね。
今ふとイメージとして出てきたのはこのワインを例えるなら、世紀の暴れん坊こと3冠馬「オルフェーヴル」を想像しちゃいました。いや、これ結構的を得ていると思いますよ。制御できないくらいのパワー、人を受け付けない香り、狂暴な強さだからこそ出る魅力。まさにこのワインを表していると思います。
いや、これはスゴイですね。歴代でもっとも長くレビューしております。明日もレビュー予定ですけどね。4.8です。
3日後
今までの中で一番おとなしいといいますかエレガントさを如実に味わうことができます。暴れん坊だったパワーの面影はありますが、間違いなく今が一番飲みやすいです。そして美味い。
何を重視するかですが、私は暴れん坊だったほうが好きかな。でもこの段階が一番飲みやすいです。4.8で変わらず。
4日後
流石にパワーはなくなっています。まあ一般的なワインと比べればあるんですがね。ただ、だからこそシラーのスパイシーさであったりとか、果実のニュアンスなんかがわかりやすくなったんじゃないかなと思います。
いや、色々言いましたが短評としては「ブドウから作ったのではなく、とってもパワフルな土から作られたワインと思ってしまう」ってことでいいでしょうか。私レベルではこの程度の表現です。この時点では4.7です。
ホースパワー シラー ザ トライブ ヴィンヤード 2018 Horsepower Syrah The Tribe Vineyard 赤ワイン アメリカ ワシントン 価格:25850円 |